くろねこはしろくじちゅう@ほとけ

ほとけだよー
先週は少し喪に服してたので説法はなかった
そういうことだ
ちなみに裏方がいつも黒服を着ているのは、企画の段階で散って行った数々の没案の喪に服しているからだ
というのは今考えた与太話です
というわけでこんしゅーも元気に説法していきませう
(こんなテンションだったかしら?)


タイトルにもしたしネコの話をしましょうネコ
かわいいですよね、ネコ
僕はイヌはですけど
さて、猫と言えば小説にもいろいろな猫が出てきますな
魔女にネコは付き物だし
最近人気の憑き物に関するお話にもネコが出てきたような気もします
大昔の推理小説には『黒猫』なんてそのものな題名のものもあった気がします
先だって取り上げた青い鳥にもネコは出てきましたね
とりわけ僕のお気に入りの猫の出てくる小説は、少し前のアメリカの小説家、シャーリイ・ジャクスンの『ずっとお城で暮らしてる』です
どんな話か簡単に説明しますと「お城(みたいな屋敷)にお姉さんとおじさんとネコと住んでいるおまじない好きな女の子が、得意のおまじないを使ってお城に忍び込んできた悪い男を追い出す話」です
説明終わり
うそ、もう少し詳しく
この小説は主に停滞とそれによって巻き起こされる歪みのお話です
女の子はいろいろあって十二歳くらいの精神を持った十八歳くらいの女の子
お姉さんはひきこもりのお嬢さん
おじさんは数年前のことを延々原稿に書こうとしているちょっと老化の進んだおじさんです
そんな三人ですから、屋敷の時間はあまり早くは進みません
お城らしく優雅な習慣を繰り返すばかりです
そこに現実的な時間を持った男がやってきて、その停滞した時間を修正しようとし、女の子はなんとかして時間を守ろうとする
というお話です
あんまりかわらねえな
この話でネコが良くやっているのは「見る」ことです
男を見つめたり、男と女の子の対決を見守っていたり
主要な場面でちょこちょことみている描写が多いです
これ、たぶんこのネコは屋敷の意思のようなものなんだなって今気が付きました
特に何をするということはないですが、ただ見る、存在している、そんな感じの「目」としての役割を持っているようですね
ちなみにこの作者のもう一つ有名な小説『丘の屋敷』もまた意志を持っていそうな屋敷の話です
屋敷のどこにいても何かの気配を感じると言ったようななんかそんな話
ただ、どちらの小説にも共通して言えるのは意思を持った屋敷なんて他人にとっては不気味なものだけれども
そこはやはり、屋敷ですから、そこに住んでいる誰かにとっては優しい場所なんだなあということですかね
『ずっとお城で暮らしてる』の女の子はネコといるとかなり安心して眠っていたりしますし、うん
なんでも、ネコはネズミから大切なコメを守ってくれると言うので、魔除けの動物として扱われていたのが
邪教になったりなんだりで、ある種の神秘的な生き物に位置付けられたとも聞きますが
そんなことよりネコってかわいいですよね
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私は犬派ですが

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