第14回『2020』関係者紹介 14人目【梢栄】
こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
室田です。
◎このブログは、第14回公演『2020』の出演者の皆様、スタッフの皆様を、事前にお応えいただいた質問事項・個人の所感などをもって、紹介していくものです◎
先日、ラストオフを終え、ここから先は劇場入りの日まで、本当の意味でノンストップで稽古が続いていきます。
肋骨の稽古場ではよく行う『倍速通し』(その名の通り、シーン全体をを通常より早いスピードで、テンポを上げて演じる)なんかもやり始め、
作品としてのテンポ感も含めて、スピードを上げ、ギュッと凝縮し練度を上げていかないといけません。
良作で終わるか、そこから突き抜けられるかは、ここからにかかっているように思います。
かと言って稽古場がぴりつくかというと、そういうことでもなく、皆さん非常に建設的に柔らかく居てくれるので、劇団員としては頭が下がるばかり。
今回紹介する14人目の方は、芝居においても稽古場においても、そういった意味で顕著に頭が下がる方です。
個人の付き合いとしては、呑みの席で何度かあったことがあり、お話もしていたのですが、共演は初。
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【名前(ふりがな)】
梢栄(こずえ)
【所属】
劇26.25団
【過去の出演作】
映画『別れるということ』
劇26.25団『嘘を描け』
東京芸術祭2019『野外劇 吾輩は猫である』
右マパターン『何度だって出会いましょう』
中野坂上デーモンズの憂鬱 特殊公演MOHE・MAP『ぼくらは生れ変わった木の葉のように』
しあわせ学級崩壊『卒業制作』
【あなたにとって印象的な年は何年ですか?】
今年
【ここ10年で変わったと思う事を教えてください】
踊ってないと無理だったのが、演劇しないと無理になった。
【「劇団肋骨蜜柑同好会」一部を変えて別の名前にしてください】
劇団肋骨蜜柑学芸会
【何かひとこと】
肋骨作品のファンです。念願叶って出演させていただきます。本当にありがとうございます。肋骨の力強さとロマンティックさが伝わるよう精進します。
◎梢栄さんについての所感◎
稽古場に居てくれるだけで、風通しがとてもよくなる。
舞台上に居てくれるだけで、役と役をつないでくれる。あるいは、役の心を引き出してくれる。
その場の空気や人間関係を、卑屈な意味ではなく、かなり敏感に見て感じとることのできる、気配りの方なのではないでしょうか。
勝手ながら、根はかなり体育会系なところがあるように思います。
人柄も芝居も明るく優しいのですが、芯がぴっちり通っていてエネルギッシュで力強い。
それでいながら、発せられる声や音は、芝居的にとても繊細で色とりどりで、練度の濃い俳優であると感心してばかりです。
梢栄さんの演じる役の存在によって、ある種救われている人物もかなり多いように思います。
覚ちゃんの役とはまた違った意味で、舞台上にいると心が安らぐ存在です。
しかし、もしかしたら、作中で最ももどかしい気持ちを抱えている人物かもしれません。
人のことを気にして語りかける反面、相手の本当の内心まで踏み込み切ってしまうようなことは、優しさ故にできないような、安心もするのにもどかしくもあるという。
彼女自身が本当の意味で、本音をぶつけることのできる瞬間は訪れるのでしょうか。
作中でどうなるかはわかりませんが、その後の人生のどこでもよいので、報われてほしいなどと、勝手に思います。
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『2020』開幕まで10日。
第14回「2020」