こいのやまいはこいへるぺす@ほとけ

というわけでほとけです
『はじめてのるすばん 荒野編/百貨店編』の本番もいよいよ差し迫って来ました
明日が仕込みで明後日から本番
まだ予約していない人はお早めにしていただけると、座組一同安心して本番を迎えることができます
稽古もいよいよ大詰めです
先日の稽古では役者一同キレッキレに集中していて、どこか恐ろしいところさえありました
今日とそれから小屋入りしてからで、さらに研ぎ澄まされていくと、いったいどうなることやら
スタッフ周りも準備に大わらわ
さて、舞台美術の海月里が舞美作業に励んでおりますと、裏の中学校の方で何やら騒がしい叫び声が聞こえる
よくよく聞いてみると「ありがとうございました」だの「ぼくたちはこれから」だの何やら輝かしい声が聞こえる
考えてみるとそろそろ卒業式の時期ですね
前に卒業したのはいつのだったかとついついノスタルジーに浸ってしまいました
信用のならないインターネット上の辞書によるとノスタルジーはかつて病だったそうです
今日よりも一週間前を、今週よりも三年前を見る態度は、まあ、あまり良い結果を生むとは思いません
今はいつだって流れ続けているものですから
でも、やってしまいますよね
なにかことがあればいつも過去に思いを馳せ、ついつい足を止めてしまう
昔の残滓にしがみついて前に進むのを恐れてしまう
良くないとは思っているのですけれども
物語ではこのような時に解決してくれるのは、前に進んでも残っている何かです
ドラクエとかポケモン的には何時になっても待っていてくれて、無料で止めてくれる我が家です
お母さん!
あのあたりの設定ってのは、今となって思い返してみると胸に来るものがありますね
初代のポケモンでは家でゴロゴロしていると主人公はこう言います
「ぼくも もう いかなきゃ」
よくよく考えるとこの場面では特になにも目的は設定されていないんですけどね
まあ、ゲームですからずっとそこにいるわけにもいかないわけですから
でも、そうでなくてもきっと行かないといけないときは来るのでしょう
稽古を見ていると「はじめてのるすばん 荒野編/百貨店編」はノスタルジーに憑りつかれた話だと思います
進むのか、戻るのか、留まるのか、どれが正しいのか、どれも正しくないのか、そもそも正しいかどうかを判断基準にするべきなのか、なんだか、そんなお話です
時期的になにかを卒業していく人々や、かつて卒業した人々にはぜひ見てほしいですね

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