第19回『怪力乱神ヲ語ラズ』関係者紹介 九人目【丸本陽子】
劇団員の室田です。
『怪力乱神ヲ語ラズ』公演初日まで10日となりました。
ここからは連日休みなく稽古が続いていきます。
各々の役・シーンをブラッシュアップしつつ、頭から最後まで作品を通して全体のうねりをつくりつつ、幕開けに向かって加速していきます。
出演者の皆様の稽古場での立ち振舞いがとても素敵で、和気藹々とコミュニケーションを取りながら、様々なアプローチをしかけてくれております。
この座組で本番に挑めることが、日を追うごとに心強く感じます。
そんな出演者の中から今回紹介するのは、劇団の作品を長らく支えてくれている方、丸本陽子さんです。
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【名前(ふりがな)】
丸本 陽子(まるもと ようこ)
【所属】
フリー
【過去の出演作品or関わった作品(3〜5作品ほど)】
草苅事件
殊類と成る
2020
【「怪力乱神割」の怪しい人、力ある人、乱れた人、神なら自分は何だと思いますか?】
神?
【あなたにとっての呪いとはなんですか?】
祝福も呪いである
【何かメッセージ】
上演中止になった1作を含めると、フジタタイセイさん作品への参加も5本目となりました。
この世界を届ける細胞の一つとして機能出来るよう精一杯努めます。
よろしくお願いします。
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ご自身のことを神?と言えるところから、丸本さんのチャーミングの魅力が漏れ出していますね。
また、「祝福」「細胞」といった言葉選びからも、まんもさんの繊細で美しい内面が表れているように思います。
出演者の中ではキャリア豊富な方で、常に柔らかく全体を見渡し、且つ時には誰よりも純粋に楽しんで稽古場に居てくれるまんもさん。
そんなまんもさんに、劇団は何度も助けられ、底上げしていただいてきたと思っています。
過去作品『2020』では、僕はまんもさんとがっつり絡む役柄でした。
中々いっぱいいっぱいになっていた自分のことを、急かさずしっかりと待ちながら、受け止めていただいたこともあり、密かにとても信頼を置いております。
まんもさんの演技の魅力は当然沢山あるのですが、個人的にここ!という魅力を挙げるなら『儚さ』だと思っています。
どんな役を演じていても、何処か繊細で、透き通るように美しい硝子細工のような儚い魅力が、まんもさんには散りばめられているように感じています。
そんな儚さが今この瞬間を見逃すわけにはいかないと、人々の五感を釘付けにするのだと思います。
(ここからは本作の内用・役柄にも触れていきます)
まんもさんの演じる役は、女子高の教員であり、皆の上に立ち統括するポジションです。
それはつまり、何があっても立ち続けなければいけない、自分が折れるわけにはいかない、重圧や責任感がのしかかるということです。
そんなポジションにあるということは、先に記した『儚さ』がより際立つということでもあります。
同じ教員チームとして近くにいる自分としては、そういう意味で今回のまんもさんからも目が話せません。
皆様も是非楽しみにしておいてください。


