第19回『怪力乱神ヲ語ラズ』関係者紹介 十七人目 【大森さつき】

劇団員の室田です。
劇団肋骨蜜柑同好会『怪力乱神ヲ語ラズ』稽古は続くよ、どこまでも。
いや、どこまでもというわけではなく当然本番までではあるのですが、続く稽古の中で、役同士の人間関係も熟成され、世界観が日々深まっていきます。

その要因の大きなひとつになっているのが、言わずもがな、衣装です。

本作の舞台である星藍女学校は、ひとむかし前の時代設定でもあり、俳優の身体だけではなかなか表現するのは難しいですが、
生徒の制服や教員の仕事着、靴や髪型まで、作品の意図を汲み取り、どのようなものを身に付けるかがとても重要になってきます。

そんな大切な衣装という役職を引き受け、なおかつ俳優としても舞台上で輝きを放つのは、今回紹介する『大森さつき』さんです。

====================

【名前(ふりがな)】
大森さつき(おおもり さつき)

【所属】
たすいち

【過去の出演作品or関わった作品(3〜5作品ほど)】
たすいち第39回公演『ヒラエス』出演
PSYCHOSIS File:03『G線上のアリア』出演
劇団鋼鉄村松『ロケット・マン』(2024年版)出演

Cuebicle『Transcendent Express』衣装
劇団ミックスドッグス『朝日と夕日の出会う国』衣装

【「怪力乱神割」の怪しい人、力ある人、乱れた人、神なら自分は何だと思いますか?】
どれもなかなか現在の私には当てはまらないなぁ。
と悩んだ結果、なりたいのはどれかなと思ったのです。

私は神になりたい。

生きていられるなら永遠に生きていたいのです。
私は宇宙が大好きで。
星が崩壊する瞬間を目撃したいし宇宙の果てを見たい。
この宇宙がどうなっているのか、どうなるのか知りたい。
他の宇宙を知りたい。
色んな星を巡りたい。
それには莫大な時間と強靭な肉体・精神が必要なので、神になりたいです。

【あなたにとっての呪いとはなんですか?】
祝福であり禍々しいものであり過去に縛り付けるもの。
ふとした瞬間横に寄り添っていて干渉してくるもの。

【何かメッセージ】
初めて肋骨蜜柑同好会に出演します!
めっっっっちゃ嬉しいんです!!!!

出演する形としてもとても面白いし光栄な事だし初めての事なのでワクワクが止まらない!!
15周年の肋骨蜜柑同好会。
そのトリとなる作品に出演出来て嬉しいです。
お力になれるよう頑張ります!
祝福を!!!

====================

神になりたい理由がとても素敵です。
稽古場での大森さんの明るく真っ直ぐな立ち振舞いを見ていると、本当に別の宇宙に飛んでいき、星に触れることができそうな、そんな人間的エネルギーを感じます。

また、呪いについて、「過去」というフレーズを使っているのが印象的です。
永遠に生きてこの先を見たいという願望のある大森さんにとっての、過去・現在・未来がそれぞれどのような意味合いを持っているものなのか、興味が湧いてきます。

個人的な共演経験はなく、過去作『田瓶奇譚集』にて、舞台上での大森さんは拝見していたのですが、肋骨の劇団員とは全く異なる性質の芝居に惚れ惚れしてしまいました。
華があり、芯が通った、とてもバイタリティーに溢れている(ように僕は見える)お芝居で、肋骨劇団員ではなかなか担うことのできないポジションを、堂々と演じている様を見てから、もちろん今回の現場でも、刺激をもらうことばかりです。また、
また、大森さんのお芝居は、フィクションを違和感なく成立させるための強度がとても高く、どのような非現実的な役・設定であっても、地に足ついてそこに存在しているように感じさせてくれます。

さらに前述した通り、今回は衣装としてもお力を貸してくれています。
舞台となる田瓶市、そして星藍女学校の世界観をばっちりと作り出してくれています。

(※ここからは作品・役柄にも触れていきます)

大森さんのポジションは所謂外部チーム。
生徒でも先生でもなく、学校というコミュニティの外の人間ですが、非常に好奇心が旺盛で、とある生徒との親交が深いこともあり、今回の事件に身を投じていきます。

星藍女学校にて顔を出す、謎、怪異。
そこに臆することなく向き合っていく大森さんの役は、アンケートにもあった、神になって宇宙や星へのとめられない好奇心に準じようとする大森さん個人とも非常にリンクしているように思います。

そんな大森さんの役を是非追いかけ、ついていってみてください。
いっしょに作品世界にのめり込めるはずです。

BLOG, 自己紹介全集


PAGE TOP