生活がガタガタ
どうもこんばんは。この間「IT」をみました。「GODZILLA 怪獣惑星」もみました。とてもおもしろかったです。まる。
映画って体力使うしたくさんみる方じゃないけど、みたいときにみるとMP回復する感じしますね。タイミング選びますけど。
さて。「安吾二篇 ~散る日本/白痴~」無事終わりました。ご挨拶遅れましてすみません。なかなか精神的体力的にやられた公演ではあったのですが、古典を演出することは今後もやっていきたいことですし、頑張っていきたいとおもいます。ご来場頂いた皆様ありがとうございました!いくつか写真をあげて振り返りでもしましょうか。
まずは「白痴」から。これは新作でした。いやあああああ、むっっずかしかった!いろいろの試行錯誤をした結果、ただ本を持たずに朗読しているように映ったかもしれませんけれども、ここに至るまでは本当に本当にいろいろのことがあり、実際役者さんにもかなり難しいことをやっていただきました。まあ、それがどうしたというか、目に映った物が全てだと思いますが。
「白痴」の地の文や登場人物を人間、豚、鶏、家鴨、犬の五つに分類し、それぞれの属性に従って地の文を解体、再構成して上演しました。理知バーサス肉体。「ドラえもん」の主人公は「のび太」ですが、タイトルロールは「ドラえもん」です。それは「ドラえもん」のいる世界、という世界観提示でもあるわけで、つまり「白痴」は「ドラえもん」と同じ構造を持っている。そしてタイトルロールは押入れに隠れる。押入れっていうのはいいものですね。もっとも身近な異界です。机の引き出しとかもそう。怖いもの、押入れ。押入れの冒険って本もあったし、こういうタイプの恐怖は「IT」でも描かれていましたね。よくできてんなあドラえもん。笹瀬川咲、一年ぶりの出演で主人公を演じて頂きました。いちばんよかったとのご意見も有り、主宰冥利に尽きますね。
続いて再演、「散る日本」これもこれで大変でしたね。初演が勢い任せというか、良い意味でアイデア一本勝負だったものをもっとパッケージとしてブラッシュアップした作品になったのではないかと。「白痴」と響き合う部分を探すという難しい問題もあり、初演時はカットした関根名人のエピソードや、織田信長の三段撃ち(どうも史実的には実在が危ぶまれている様子)なんかを復活させました。白痴との言葉選びの同一性もおもしろかったですね「独創」「芸術」「芸人」など……つきつめていえば、「堕落論」にいきつくわけですね。
「白痴」で気違いの隣人が演説していたのは「堕落論」の冒頭でした。気違い=安吾説。安吾があきらかに同情的なんですよね、気違いに対して。
さて、こんな具合にして、はじめてのギャラリー公演二本立て、おわりました。劇団肋骨蜜柑同好会の次回は、来年の秋冬と結構間が空いてしまいます。が!いいですかみなさん。きいてください。次はね、第10回なんですよ!わかりますか!第10回ですよ!おまつりにきまってんだろ!!!!!!!!
そういうわけなので。第10回、きっと度肝を抜いてみせる。新しく、生まれます。楽しみにしておいてください。
さて、お題ですが、「俺のルール」ですね。
これ、むずかしいよ。俺はね、俺のルール、守れない人間なんだよ。クソ人間なんだよ。
たとえば脚本書く上では、できるだけ台詞量を同じにするとか、見せ場をつくるとか、いろいろ考えるところはありますね。
あ、あとは、あれか。僕の裁量ではあるんですけど、「設定という名の勝手なことを脚本に出来るだけ書かない」というものはあります。これでも、説明できないんですよ。設定とか決めるの本当に苦手で。それだけのことなんですけどね。上演された物がすべてでありたいですね。幕裏の物語とか、基本的にはいらない主義です。
こんなもんですかね。むずかしいね、ルール。僕も守れてるか分らないや。夜も更けて参りました。今日はこの辺で。