Flow@ヤマダ
“Annne Korte Ihhi Naja, Deux Tahre Ihhi Naja”
(夢を語るものに罰を与えよ、夢を語るものに祝福を授けよ)
― ルカナンの書 第5節第8章「業火」より
(引用:GATAG(mateus))
夢はいつでも大きく強くたくましく。
1本で元気になる夢のようなクスリ、東南アジア原産。
パワーあふれて翌朝元気、こんにちは山田です。
子供のころ、ああいう精力剤みたいなのの新聞広告を見て、
これはいったいどういう薬なのだろうかと本当にわからなかった記憶があります。
今でも読んでみると、直接的なことは何にも書いてないんですよねえ。
「彼、どうやら飲んだらしい」とか
「強くたくましいオトコへ…」とか、
「立ち上がれ、男たちよ!!」とか。
キャッチフレーズにはそういうことは書いてあっても、
具体的な効果とか、改善される内容とかは全くといっていいほど書いてない。
(せいぜい疲労回復とかお情け程度には書いてありますが)
でも成分にはマムシ100%とかそういうことが書いてある、みたいな。
ああいう遠まわしなものの表現って、知っている人だけの特権、みたいな感じで、
知識があるからこその遊びだし、同時に制約や誤謬でもあると思います。
人間の面白さですね。
ちなみに我らが誇るアイドル笹瀬川咲は、こういう表現を炸裂させた歌詞をよく書きます。
あれはほんとすごいですよ。真面目なはなし、気になる方はぜひCDをお求めくださいませ。
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別に精力剤のことを語りたかったわけじゃなかったでした。
改めてお題にいきましょう「あーんなこといーな、できたらいーな」。
冒頭にも記載しました通り、日本語に訳すと
「夢を語るものに罰を与えよ、夢を語るものに祝福を授けよ」
ですね。理想を語るものに対するアンチテーゼとしてよく取り上げられるフレーズです。
私も中学…2年生か3年生の国語の教科書で初めて読んだときは、やはり衝撃的でした。
ああいう教科書に載っている物語、文章って意外と強いものがあります。山月記とか。
あとはやっぱり理想論といえば某英霊ですかねえ。
理想を抱いて溺死しろ、もう10年になるとかなんとか。月日の流れを感じます。
個人的にはhollow ataraxiaのほうが好きですが。いいよね、滅び…。
理想とそれに対する絶望、というのはやはり人間心理の形成において重要なキーとなります。
理想を高く掲げ常にそれを超えてきた人間においては、
いつか訪れたその理想がかなわなかったとき、その絶望は絶対的なものになり。
受け入れることの難しい圧倒的な歪みとなる、とまで言われています。
難しいですよね、理想って。届きそうになればなるほど、厳しい。
という訳で、できそうな夢は絶望の原因となるので理想として掲げないことにして、
とりあえずは不老、あとエネルギーと睡眠をとらなくても活動できるボディが欲しいですね。
ロボットにでもなればいいのかな?
山田でした。あでゅー。