タイトルが長すぎて欄からはみ出したよ。

 どうもこんにちは。一応、主宰という肩書でいさせてください。フジタと申します。
 このたび、劇団・肋骨蜜柑同好会なるまったく怪しげな団体を旗揚げすることになりました。どうも私は文章が長すぎるようです。あまり長々と糞真面目な文章を書いても誰も得をしないので、
 劇団肋骨蜜柑同好会は、「我々の」センスを総合的に体現する、ジャンル「肋骨蜜柑」と呼ばれるべき演劇活動を提案するための、同人サークルです。
 この宣言をもちまして、所信表明と代えさせていただきます。長々としたのが読みたい方は追記をご参照ください。


それでは長々としたのを始めます。とりあえず箇条書きで行きましょう。私の自己満足ではありますが、以下、旗揚げに際して標榜しておきたい所信表明でございます。
 ・ 劇団肋骨蜜柑同好会は、「劇団」です。
 ・ 劇団肋骨蜜柑同好会は、「同好会」です。
 ・ 楽しいことをやるための団体です。
 ・ お金がありません。
 ・ 個人のための団体です。団体のための個人ではありません。
 ・ 演劇界の同人サークルのような存在になりたいです。
 ・ 同じような趣味嗜好の持ち主が群れるための集まりです。
 ・ お金がありません。
 ・ 肋骨蜜柑の肋骨は、柔き腸を守る堅固なあばら骨です。
 ・ 肋骨蜜柑の蜜柑は、甘き果汁滴る潤いの柑橘類です。
 ・ ぶっちゃけ意味なんかありません。そういう感じ。
 ・ 自分たちが楽しむために妥協しません。
 ・ お金がありません。
 ・ お金がありません。
 ・ お金がありません。
 こんなところでしょうか。
 言いたいことはまだあるんですが、それはまた、追い追い。
 といいつつ最後に一つ。劇団の旗揚げを考え始めたきっかけについてちょっと書いておきます。
 私は、自分で言うのもなんですが、本当に偏屈な人間なんです。趣味嗜好も、自分でもその形がわからないくらいに歪んでおりまして、たとえば音楽は好きですが、好きなアーティストがあまりに少ないとか、楽器を演奏することも好きですが、それを趣味というには抵抗がありすぎるとか、漫画も本も結局一握りのお気に入りしか読まないし、映画なんてほとんどタイトルとか企画の段階で気に入ったものしか観ないし……といった具合に、さまざまなものに対してものすごいフィルターの掛かった見方をしてきた人間なんです。
 このフィルターは、ぱっと見全然方向性が見いだせないし、どういうものが自分の好みなのか、自分でも測りかねているのですが、感覚的にはまず間違いなく、自分の嗜好にはなにか一定の法則があるんですよ。それはまさしく、ジャンル「フジタ」としか(今のところ)私には言いようのないもので、私はそれにきちんと名前を付けるために大学にやってきたわけですが、それはまあ今はいいとして。で、そのジャンル「フジタ」に当てはまるものってなかなか見つからないわけです。部分的には当てはまるけど……というものはそりゃあもう溢れています。でも、ぴったりくるものって全然ない。それがもどかしくてしょうがなかったんですよ。そして、思ったんです。「ないなら、つくればいい」それだ。と。
 まあ、そういうわけで、私は私のやりたいことをやるために当劇団を旗揚げいたします。が、劇団肋骨蜜柑同好会は当然のことながら一人じゃありません。劇団フジタじゃないんです。ここ重要。私がやりたいことをやるためには、私じゃない人間の嗜好思考志向を、存分に取り入れなければならないのです。ジャンル「フジタ」としか言いようのなかったまったくもって個人的なセンスを、ジャンル「肋骨蜜柑」にまで止揚する作業が必要なのです。ですから、劇団員のみなさん、公演にかかわってくださる皆さん、公演を観に来てくださる皆さん、もしよかったら私にお力をお貸しください。私は個人的な動機により劇団を旗揚げしました。しかし、ここから先の活動はちがいます。と、冒頭の宣言に立ち返るわけです。
 ここまで読んでくださった心やさしい方々、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

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