第19回『怪力乱神ヲ語ラズ』関係者紹介 二十八人目【古戸森陽乃】

劇団員の室田です。
劇団肋骨蜜柑同好会『怪力乱神ヲ語ラズ』
スタジオでの集中稽古を終えまして、遂に劇場である新宿シアター・トップスに入る流れとなりました。
スタジオ稽古最後の二日間は、ひたすら作品を通し、ベストな流れやテンポを探っていきました。
その効果もあってか、全員で物語を繋いでいく実感が一気に強まったように思います。

ここから劇場に入り、舞台美術・照明・音響等が加わることで、本作の世界が立ち上がって行くことが、今から楽しみでなりません。

しかし、台本が完本する前、一番最初に本作の世界観を目に見えるかたちで定義してくれたものがあります。

それは作品の宣伝美術です。

このメインビジュアルをはじめて観たときに、この作品から生み出されるであろう、ある種の禍々しさ、そして儚さ・美しさを感じられたようで、「うわぁ、、、」と勝手に感嘆の言葉が漏れてしまいました。
このビジュアルから作品との向き合い方へのヒントを沢山得ています。

そんな素敵な宣伝美術を担当してくださったのは、かるがも団地より、『古戸森陽乃』さんです。

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撮影:中嶋千歩

【名前(ふりがな)】

古戸森陽乃(こともりはるの)

【所属】

かるがも団地

【過去の関わった作品】

◉吉祥寺ファミリーシアター『銀河鉄道の夜』
◉岡本セキユ⭐︎シングル芝居『ワイルド蛍をつかまえろ』
◉宝宝『みどりの栞、挟んでおく』
◉様相『宇宙と浮遊する六畳』
◉チャミチャム『いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した』

【「怪力乱神割」の怪しい人、力ある人、乱れた人、神なら自分は何だと思いますか?】

乱れた人(生活習慣が)

【あなたにとっての呪いとはなんですか?】

怒っちゃいけないと思っていること

【何かメッセージ】

初参加です。お声がけいただきとても嬉しかったです。
劇団肋骨蜜柑同好会は、流行りとは縁遠く見えるかもしれないけれど、今と正対してちゃんと怒りちゃんと憂えることができる人たちなんじゃないかと、思っています。
本番がとても楽しみです。

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生活習慣の乱れは大なり小なり誰しもあることだとは思うのですが、このアンケートにまっすぐ記せるほどの乱れ方というのは、恐縮ですが少し気になります。

劇団肋骨蜜柑同好会には初参加の古戸森さん。
室田個人としては、まだお顔を会わせたことがありません。
ですが、様々な場所で、古戸森さんがデザインした素敵な宣伝美術を見かけており、今回参加するとお聞きして密かに心踊っておりました。

劇団15周年を締め括る本作は、メインビジュアルについても総力戦となっていまして、写真撮影を小島望、モデルを森かなみ、絵をわたし室田が担当しております。

作品のモチーフをフジタから聞いて描き始めたものの、どのように描いたらよいか全く掴めず、息詰まっていたところに、古戸森さんから「こういうイメージではどうでしょうか?」と沢山のアドバイスをいただきました。
描き上げるまでにかなり時間がかかってしまいましたが、途中経過にも粘り強くお付き合いくださり、本当に感謝しております。

そして、写真と絵・演出家のイメージ、それぞれを統合したとても素敵なビジュアルをデザインしていただきました。

格式ある絵本や画集の表紙のような雰囲気に、このビジュアルからどのような物語が飛び出してくるのか、今観てもワクワクします。
そしてビジュアルが放つ透き通るような魔力に目が離せなくなります。
劇団のことをなにも知らない方達の目も惹き付け、作品に興味を持ってもらえるような、そんなデザインに仕上げてくれて、頭が下がる思いです。

古戸森さんご自身に、劇場で出来上がった作品を観ていただくのがとても楽しみです。
そしてしっかりとお礼を述べたいです。

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