第19回『怪力乱神ヲ語ラズ』関係者紹介 八人目【嶋谷佳恵】
劇団肋骨蜜柑同好会 恒例の関係者紹介。
今回の記事を書くのは、劇団員の室田です。
劇団は約二年ほど休業しておりまして、少し久しぶりの肋骨作品参加となります。
なので、この関係者紹介を書くのも当然ごぶさたしていまして、ログインidからパスワードから全て忘れており、劇団IT部筆頭、桜義一に助けを求めたりしつつ、ちまちまとスワイプしております。
idを好きな生物の名前にしていたこと、思い出せて嬉しいです。
皆様を紹介するために、文章を捻り出そうとするこの過程で、「そうか、僕はあの方のことをこんな風に思っていたのか」と自己認識が整理されていく、このブログ。
面識がある方も、はじめましての方もいらっしゃるので、本番までなかなか日がありませんが、色々なことを思い出しながら、整理しながら、逐一感動したりしながら、記していけたらと思います。
ということで、今回僕が紹介するのはこちらの方。
劇団員の嶋谷佳恵さんです。
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【名前(ふりがな)】
嶋谷佳恵(しまやよしえ)
「しえ」って呼んでください!
【所属】
劇団肋骨蜜柑同好会
【過去の出演作品】
劇団肋骨蜜柑同好会 第18回
「煙に巻かれて百舌鳥の早贄」
@中野スタジオあくとれ
劇団肋骨蜜柑同好会 第16回
「塔をたてる」
【第一の塔】
『あるいは現代のフランケンシュタイン』
@新宿眼下画廊 スペース地下
劇団肋骨蜜柑同好会
座・高円寺 春の劇場29 日本劇作家協会プログラム 視点『SHARE’S』参加作品
「恋の手本 ~曾根崎心中~(令和版)」
@座・高円寺1
劇団肋骨蜜柑同好会 特別企画
「田瓶奇譚集」
@駅前劇場
劇団肋骨蜜柑同好会 第15回
「ジャバウォック」
@小劇場楽園
【「怪力乱神割」の怪しい人、力ある人、乱れた人、神なら自分は何だと思いますか?】
乱れた人
第一印象は真面目、整った人、に思われがちですが(?)、割とはっちゃけた部分があります。特にお酒が入ると……えへへ。お酒とお酒の場が大好きです。飲みに誘ってください。
【あなたにとっての呪いとはなんですか?】
人間の女性として生きていること
呪いってどう受け取るかによって、枷にもあるいは希望にもなり得ると思っているのですが、私にとってそのどちらにも当てはまるのが「自分という生」です。
基本的には自分を愛しているけれど、たまに自分じゃないなにかになりたくなる時があります。
【何かメッセージ】
お元気ですか? 私はあまり元気じゃない時が多いですが、それでもおおむね楽しく過ごしています。
今度、12月24日から28日まで、東京の新宿にあるトップスという劇場で舞台に立つことになりました。
クリスマスから年末に向けて、世界が明るくなるこの時期に、オカルトな劇をやります。
もしかしたら、あなたは暗いって言うかも知れないけど、暗いことが救いになる人だっていると私は思います。誰だってどんなことでもおもう権利がある。
あなたの健康と幸せをいつでも祈っています。
お互いなんとかやっていきましょう。
またどこかでお会いできることを願って。
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関係者紹介リハビリとしては、まずはある程度面識のあるしえさんから。
乱れた人だとは僕は思いませんが、たしかにお酒が入った時の「……えへへ」感は否定できない部分があります。
パッと見酒をぐいぐい呑みそうな劇団員ランキングトップであるわたし(自認・偏見)からしたら、苦虫を噛み潰す思いです。
と同時に「暗いことが救いになる人だっている」「誰だってどんなことでもおもう権利がある」この言葉は、個人的に嶋谷佳恵さんというひとの根幹を表しているように思い、とても素敵な言葉だと感じます。
しえさんの芝居はとても自由で軽やかであり、しかしそこに重厚さも兼ね備えている印象です。
常にどちらも混在しながらそこに立っているしえさんは、俳優として、語らずとも醸し出される雰囲気を常に纏っています。
アンケートでも書いている呪いであったり、なにかの負荷のようなものと、向き合い、生きているからこその存在感なのかもしれないと、勝手に思ったりします。
そして、その存在感は、本当に舞台に映えます。
舞台俳優として、劇団員では断トツの存在感だと思っています。
※ここから先は作品・役についても触れます。
しえさんは、本作の舞台となる学校の先生のひとりを演じます。
今回の役は、先に語った軽やかさというよりも、重厚さというか、重く抱えているものにフォーカスされた役のように思えます。
個人的には、どういう気持ちで教師を志し、教育にどのような思いを持っていたのかが、とても気になる役です。
そんな見えない部分まで知りたくなるような、しえさんの抜群の芝居を、是非楽しみにしていてください。


