田瓶市沼田町、真殿山で発生したとされる事件。複数の田瓶市民が見高山方面に墜落する火球を目撃した。きりもみ状態で落下していくのを見た、という証言から隕石などではなく飛行機事故の可能性が取り沙汰された。また、一部の報道機関が「米輸送機の墜落である」と報じたため、緊急に調査団が組織され、状況の調査を行った。しかし警察官や地元猟友会を動員して行った調査においても墜落機は発見されず、真相は闇に包まれたままとなっている。

　事件当日、田瓶市上空は晴れており、霧や乱流などの気象条件もなかった。この日田瓶市上空を飛行していた民間機はなかったことが判明すると、秘密裏に軍用機が飛行していたとする噂話に拍車をかけた。しかし、いち早く米輸送機の墜落と報じた地元ラジオ局が、裏付けがないまま不確かな情報に基づいて報じた（いわゆる飛ばし記事だった）として後日これを撤回。追従記事を報じていた空文社もある段階から急にトーンダウンし続報を出さなくなったことから、一時は「アメリカの圧力があったのでは」と囁かれるようになる。しかし、田瓶市の矢後市長も定例記者会見の場で正式にこの憶測を否定すると、時間の経過につれ、この事件について触れるものはいなっていった。

この事件をUFO騒ぎと関連付ける者が現れると、UFO写真展が開かれるなど想定外の盛り上がりを見せた。この前後、ミステリーサークルを見た、徘徊する不審な人物（宇宙人？）を見たなどの噂が蔓延るようになった。