若宮国際大学は田瓶市本間町若宮一丁目にある4年制の私立大学である。明治時代に東雲益太郎が設立した。大学名は初代学長、若宮茂からとったものである。日本文化研究の復権を建学の理念としており、創造的で知的な学徒を育成するとともに、その思慮から社会に貢献する人材を輩出することを目的としている。
その名のとおり、MとWを模した緑と青の旗のような校章である。青は空、緑は真殿の山々を表すとされている。部活動の大学公式ユニフォームも緑と青を起用することが多い。
「IMAGIN THE HUMAN」をスローガンとし、人間本位の志向を標榜している。これは初代学長、若宮茂が唱えた人間教育の信念であり、経済性・効率性を追求する現代において興味・関心を基底とした学問追求に努めてほしいという考えから生まれたものである。大学公式文房具などにも刻印されており、学生にも広く認知されている。
比較的穏やかな学風とされる。4年正大学であるが、自身の学問探求のため急いで卒業しようとしないものも多い。また田瓶市は物価、賃貸が安価であることから大学周辺にアパートを借りて住まう学生も多い。
若宮国際大学には以下の6つの学部が存在する。北関東の地理を研究する地学部や文学部の中でも日本文学、ロシア文学専攻が偏差値の高い学部となっている。すべての学部に修士課程・博士課程の研究科が存在し、内外から多くの研究生を受け入れている。
若宮国際大学の付属図書館は蔵書数200万冊を誇り、単一図書館としては国内最大級の規模を持つ。同程度の規模を備える田瓶市立図書館とも提携関係にあり、「ビブリオたがめ」という移動図書館も運営している。
専門書から最新の刊行物まで幅広く揃えており、田瓶市民であれば無料で開放されている(田瓶市民以外でも初期登録手数料を支払うことで永続的に利用が可能)。学術書やそれ自体が骨とう品ともされる古文書も多く保有しており、専門家・研究家が閲覧に訪れることもしばしばある。
建屋は地上6階建て、地下3階のコンクリート製で、震度5強の地震でも1冊も落下しなかったという非常に堅牢な造りとなっている。これは、図書館こそが知識の集大成であるという若宮茂の信念により、自然災害や人的破壊に極力耐える構造を志向したためである。しかし近年になって老朽化部分の補強工事が行われるとともに、1階受付部分に大手コーヒーショップチェーンの店舗を受け入れ、気軽に来館できる仕組みづくりに励んでいる。
一周400メートルトラックの陸上競技場であり、100メートル走、幅跳び、砲丸投げ等、様々な陸上競技に使用できる。普段は若宮国際大学の授業およびサークル活動に利用されているが、国民の祝日には田瓶市を拠点とする任意団体に貸し出しを行っており、例えば毎年秋に行われる田瓶市観光協会主催の「たがめウォーク」では本部及びスタート・ゴール地点として活用されている。
若宮国際大学の学食は全部で4か所あり、すべての食堂が一般来訪者向けに開かれている。食堂は「撫子」「秋桜」「杜若」「芍薬」といった花の名前が付けられているが、学生は「文学棟食堂(略称:ブンショク)」などの俗称で呼ぶことが多い。メニューは200円~500円程度と安価で、近隣の主婦たちがランチに訪れることも多い。