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地蔵祭

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田瓶市の祭り

地蔵祭(じぞうさい)

 田瓶市は地蔵信仰が深く根付いた地域であり、市の各地に地蔵が見られる。また、市内の神社にも沼田山地蔵尊、身道大社をはじめとする地蔵を祭った摂社・末社も多く存在している。地蔵祭はそれらの神社、信仰主体が一体となって作り上げる、「まんだら灯籠祭り」と並ぶ田瓶市を代表する祭りである。地蔵祭は地蔵盆である毎年8月24日(実際はその周辺の土日)に行われる。

 江戸時代から始まった風習であるが、戦後の財政難の折に開催が中止されて以降長らく開催されてこなかった。しかし平成に入りバブルが崩壊されると地元への帰属意識が高り、地蔵祭の復刻の声が上がったため43年ぶりに再開されることとなった。  祭事期間中は各協賛寺社にて縁日が開かれるほか、盆踊り、神輿、山車、ちびっこ相撲といった催し物が開かれる。最終日には赤川花火大会が予定されている。最大の見どころは「数珠神輿」であり、田瓶市の各方面から山野辺の身道大社に集った多数の神輿が数珠つなぎになって会場を周回する圧巻の見世物となっている。

沼田山地蔵尊

 田瓶警察署沼田署の裏手にある寺社。正式には岩科寺というが地域住民からは「じぞうさん」と親しまれている。本尊は名前のとおり地蔵菩薩であり、山門にある仁王像は運慶作とも言われている。1800年代に「地蔵堂」という名前で開かれ、1870年に岩科寺と改称された。八角堂内に阿弥陀三尊来迎図をかたどった碑が安置されている。境内には茶室があり、春には紫陽花が鑑賞できる。

身道大社

 本町にある神社。正式には「身道愛宕神社」という。通常「大社」は全国に多数ある同名の神社をとりまとめる役割を持った神社を指すが、田瓶地区各地にある地蔵、道祖神の総本山、というイメージから名付けられた名称と推定されている。主祭神はその名のとおり迦遇槌命(かぐつちのみこと)であるが、愛宕山(あたごやま)の勝軍地蔵を勧請したとされ、神社でありながら地蔵尊の印象が強い神社である。

地蔵祭を巡る論点

停電の日

 8月お盆あけの水曜日、夜8時から翌3時まで田瓶市内を消灯し、キャンドルを焚いて過ごす日である。病院や消灯を除き電源が落とされるため、市内は文字通り闇に沈む。

 1958年の本間町の大火で電力供給が途絶えた際に一週間近くに渡って電気がない環境での生活を余儀なくされた。その時の教訓として、また月明かり、星明かりを楽しむために毎年行われる。停電の間はアコースティックライブやストーリーテリングなどが各所で開催される。

地蔵祭.1651063255.txt.gz · 最終更新: 2022/04/27 21:40 by admin