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地蔵祭

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田瓶市の祭り

地蔵祭(じぞうさい)

 田瓶市は地蔵信仰が深く根付いた地域であり、市の各地に地蔵が見られる。また、市内の神社にも沼田山地蔵尊、身道大社をはじめとする地蔵を祭った摂社・末社も多く存在している。地蔵祭はそれらの神社、信仰主体が一体となって作り上げる、「まんだら灯籠祭り」と並ぶ田瓶市を代表する祭りである。地蔵祭は地蔵盆である毎年8月24日(実際はその周辺の土日)に行われる。

 江戸時代から始まった風習であるが、戦後の財政難の折に開催が中止されて以降長らく開催されてこなかった。しかし平成に入りバブルが崩壊されると地元への帰属意識が高り、地蔵祭の復刻の声が上がったため43年ぶりに再開されることとなった。  祭事期間中は各協賛寺社にて縁日が開かれるほか、盆踊り、神輿、山車、ちびっこ相撲といった催し物が開かれる。最終日には赤川花火大会が予定されている。最大の見どころは「数珠神輿」であり、田瓶市の各方面から山野辺の身道大社に集った多数の神輿が数珠つなぎになって会場を周回する圧巻の見世物となっている。

まんだら灯籠祭り(まんだらとうろうまつり)

 9月上旬に沼田町の荒神神社で9月上旬に開催される荒神神社の主祭神である権現様を祭る催事である。荒神神社の参道を中心に設置してある普段は利用されない200以上の灯籠に一斉に点火され、一帯を明るく燈し出す。また、回廊のあちらこちらに提灯が飾られれ、祭りの最後で篝火が焚かれるとさながら昼間のような明るさに達する。

 大々的なイベントは週末に行われるが、催事自体は1週間前から執り行われており、「シン」と呼ばれる沼田地区の若い男から選ばれた依代が七日七番の間火が消えないように見張る。この風習は江戸時代から始まったとされる。「シン」と呼ばれる若い男性が伴侶を弔うために始まったのが起こりとされるが、詳細は分かっていない。

停電の日

 8月お盆あけの水曜日、夜8時から翌3時まで田瓶市内を消灯し、キャンドルを焚いて過ごす日である。病院や消灯を除き電源が落とされるため、市内は文字通り闇に沈む。

 1958年の本間町の大火で電力供給が途絶えた際に一週間近くに渡って電気がない環境での生活を余儀なくされた。その時の教訓として、また月明かり、星明かりを楽しむために毎年行われる。停電の間はアコースティックライブやストーリーテリングなどが各所で開催される。

地蔵祭.1650966901.txt.gz · 最終更新: 2022/04/26 18:55 by admin