食事のはなし

 食事に対する不思議なこだわりがある。どんな食べ物でも、それが一番おいしいように食べなければならないというようなものである。
 たとえば定食であれば、まず味噌汁。それからご飯を一口。もし付け合わせにサラダや小鉢があればそれを一口。それからやっとメインのおかずにとりかかる。この順番が一番おいしいのだ。そのあとも、メインのおかずを一口食べ、ご飯を食べ、嚥下するやいなやすこし味噌汁。ふたたびサラダ、小鉢。味噌汁。この辺で水やお茶。このサイクルを繰り返すことになる。やや順番が入れ替わることもあるけれど。
 それぞれの食べ物は、単体でももちろんおいしいのだ。だけれど、定食で出てくる以上、それを単体でのみ楽しむというのは一番おいしい食べ方とは言えないのではないか。口の中で、ある味と、違う味とが混然一体となり、全く違う味、食感を生み出す。それが定食、セットのだいご味の一つと思う。そしてその組み合わせは、セットとなって出てくる食べ物の数をNとした場合、N!/2(N-2)! だけあるわけで、その数学的宇宙に触れることこそ、定食を食す最大の喜びと言えるだろう。
 というわけで私はここに断言する。食事とは、順列組み合わせである。
 あとどうでもいいけど僕はご飯に醤油かけて食べるのがすきです。
 おなかへった。
 そろそろ自己紹介的なものとかはじめたいとおもいます。
 演出でした。

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